対人における強さとは
毎度メールで煽られてブログを書き始める負け犬ムーヴ、恥ずかしくないの?
ぽんこつです。
筆者がいつもの如くマキオンで遊んでいた際、ゲームが上手い友人からふと連絡が来た。
「マキオンのタイマン機能で決闘して遊ぼうずぇー」
タイマン。一対一で戦う機能だ。マキオンは2対2のチーム戦で戦うゲームであるが、チーム戦とはいえ必ず敵と一対一になる場面はあり、その展開は所謂擬似タイマンと呼ばれている。
擬似タイマンを制することが出来ると味方にとってもいい展開となるため、対人的な読み合いで勝てることはかなりアドバンテージとなる。
その友人はとても強い上にゲームでの読み合いがとてつもなく上手い。彼は優しいため、このマキオンというゲームの真髄を教えるためにゲーム中級者くらいの自分に敢えてタイマンで戦う(マンツーマンで指導を行う)ことを提案してくれたのだ。有難や...と返事をし、胸を借りるつもりでいざ挑んでみた。
挑んだけど34連敗した。GG。
1回だけ勝てたけれど、一対一特化の所謂メタ性能を持ったキャラでしか勝てなかった。GG。
いや、一生懸命に挑んだのだ。
なのに何故か勝てなかった。面白いくらいにこちらの攻撃はいなされ、吸い込まれるように向こうの攻撃を当てられ続けた。
やったんですよ!!必死に!!!
筆者は痺れを切らしてなぜそんなに強いのか、と尋ねてみた。すると彼はこう言い放った。
「自分が強いのかは正直わからないけど、相手の一挙一動をよく見てから行動してるよ。」
正直に言うと、衝撃的だった。
彼の行っていた強行動のメカニズムには、彼曰く超ハイレベルな要素などひとつも無いとの事だった。所謂徹底された後出しジャンケンを行っていただけだ、と。
筆者にとって、対人戦における読み合いとは一瞬の判断のし合いであった。求められるの「瞬発性と操作の熟練」だけだと思い込んでいた。
しかし上級者は違っていた。対人戦において重きを置いていたのは、自分の有利を譲らないための「理詰め」だった。
彼が行っていた行動パターンは次のようなものだった。
1.自分に出来るローリスクな択を相手に押し付ける。
2.それに対して相手がアクションを起こしたら、相手がこちらに行ってくるであろう選択肢をイメージし、相手の行動の先読みを行う。
3.イメージ通りに相手が行動したら読みの通りに迎撃をして倒す。(この場合相手の反応速度を超えた行動を置いておけるため確殺できるらしい)
4.イメージと違った行動をしてきた場合、相手に残された択からさらに先読みを行い、相手にとって不利なジャンケンを押しつけに行く。(確殺できない場合のみ相殺を狙う)
これを徹底することによって相手の手札を削っていき、対等な条件からの読み合いという不確定要素に対して理詰めを行うことが出来る。
つまり対人ゲームが上手い人達は、相手を動かして自分に有利な状況に持ち込むことで勝っていたのだ。
そしてそれをより確実に遂行するためには、相手が使うキャラの技や強行動をしっかり理解すること、場数を踏むことによる引き出しの用意をすることが大切だ、と教えてくれた。
...これは対人ということに対する真理なのではないかと思う。
対人。たいするひと。
「対人」という言葉が用いられるのは主に「対人ゲーム」などがあげられると思うが、対人ゲームにおいて強いことは次のようなことだ。
相手をよく見ること。
相手をよく知ること。
相手をよく理解すること。
負けても諦めずにやり続けること。
場数を踏んで自分の引き出しをちゃんと多く用意すること。
そして、向上心を持って全力で楽しむこと。
こう書き並べると、対人ゲームが強い人は本当に当たり前のことをしているだけなのだ。
しかし「当たり前な事を当たり前のようにできる」ことはゲームに限らず、強い。強い人は強いべくして強いのだ。
もちろん、ゲームに限らず他人と何かしら繋がりを持つ時点で「対人」という要素は発生する。もしかしたら、筆者が学んだゲームでの強行動は実生活においても応用すべきものなのかもしれない。
そんなことを教わって、いざオンラインシャッフルで戦ってみるとあら不思議。相手と味方の動きが手に取るように分かった。
もしかしたら強さって見方1つを変えられたらついて来るものなのかもしれないな、と思った。
という事で、ゲームと友人を通して「対人における強さ」について深く考えさせられたお話でした。
おわり